YouTube にて
YouTube チャンネルのサブスクライバー(購読者?)がここ数ヶ月かなり増えているのは、やっぱりコロナウィルス感染症対策のため、みんな自宅にいてネットを見ているからですよね。それ以前と比較しても増えかたが大きくなっているように思いますし、なんだったらヴィデオにつくコメントの数も増えつつあります。ヴィデオといってもぼくがアップロードしているのは音楽(映像は静止画)だけですけどね。
その前からでも、ぼくが上げた YouTube ミュージックに思いもよらぬコメントがつくことがありました。ふつうのリスナーさんが発言してくださるのもたいへんうれしいんですけど、このホット・リップス・ペイジ(Hot Lips Page)の音楽についたコメントにはちょっとオオッ!となっちゃいましたね。
・ホット・リップス・ペイジ「ザ・ブルーズ・ジャンプト・ザ・ラビット」
ごらんになればおわかりのようにベルフォード・ペイジ(Belford Page)さんからのコメントで、「これは私の大叔父です」とおっしゃっています。つまりこのベルフォードさんはホット・リップス・ペイジの孫というに近いような存在です。そんなかたがぼくの YouTube ミュージックを見つけてくださって、コメントくださったんです。10ヶ月前のこととなっていますから、2019年夏ごろのことでしょう。
こういった、ホット・リップス・ペイジみたいな歴史に名を刻んだジャズ・ミュージシャンの親族のかたから直接コメントいただけるなんてことは、思ってもいなかったことです。自分の好きな音楽、それもそれまでネットに存在しない、だからだれでもがパッと聴けるわけじゃない音源について、ぜひ紹介しておきたいと思うものを無許可で勝手にアップしているだけなんで、その音楽家の親族のかたから直にコメントいただけるなんて、望外の喜びです。
うれしくて、しばらく部屋のなかで跳ねまわっていました。
また、ついこないだはこのヴィデオにコメントがつきました。たった三週間前のことで、音楽はラトナ&イラーマ・カルテット(Ratna & Irama Quartet)。イラーマ・カルテットはニック・ママヒットがピアノ&リーダーを務めていたインドネシアのジャズ・グループで、主に1950年代に活動したみたいです。
・ラトナ&イラーマ・カルテット「Pertama Bunda」
コメントくださっているのは Enrinia Tanod さんで、なんと「これは私のおばあちゃんの声です」とのこと。Enrinia さんはラトナのお孫さんなんでしょうね。YouTube でこんな出会いってあるのでしょうか。たった一個、ラトナ&イラーマ・カルテットの音楽を、魅力的なのにネットで聴けないからなにか一個ちょっと、と思ってだいぶ前にアップしただけ、ただそれだけのことです。
それを歌手のお孫さんが見つけてくださって、アップしてくれてありがとう、おばあちゃんです、と。ビックリですよねえ。Enrinia さんもインドネシアのかたなんでしょうか。ご自身の YouTube チャンネルもおありのようですからちょっと見にいったら、ヒップ・ホップ・ダンスの動画をすこし上げているみたいです。
二つめのコメントによれば、ラトナはいまは天国にいるとのことで、この音楽を聴くのをやめられない、おばあちゃんがいなくなってとてもさびしいとおっしゃっていますよね。こんなことってあるんですね。Enrinia さん、ラトナが歌うこのヴィデオを見つけてくださって、そしてコメントくださって、ぼくのほうこそありがとうございます。
ずっと音楽関係の活動を続けていると、こういったハート・ウォーミングな交流もたまにあります。
(written 2020.5.16)